捻挫を早く治すコツ
スポーツ障害 / ブログ
こんにちは!今回は捻挫を早く治すコツについて、基本的な内容を整理してまとめました。
たとえば・・・
運悪く1か月後に試合のあるのに足首を捻挫してしまった場合、試合に間に合うか不安でネットで調べると、安静にした方が良いだの、無理した方が早く治るだの、たくさんの情報がネットに出てきます。
どの情報を信じればよいのか?
ネットの情報を鵜呑みにして『良かれと思ってやったことが逆に治癒を遅らせる』こともあります。
安静? 動かす? 冷やす? 温める?
結局どうすればよいのと感じた方は、ぜひ最後までご覧ください!
1,ケガをした時の最善策は?(最近の流れ)
2,適当な負荷とは?
3、患部以外にも治すべきところがある!
1、ケガをした時の最善策は?(最近の流れ)
昔は捻挫をした場合にはRICE処置といって安静(R)、アイシング(I)、圧迫(C)、挙上(E)といわれ、ケガ直後には安静が大事!と考えられていました。
その後、安静だけでは損傷した組織を保護できないことから、RICEにProtection(保護)を加えたPRICEと呼ばれる処置に変遷してきました。患部の保護は言い換えれば固定ということです。
さらに最近では、急性損傷の早期管理として必要以上の固定、安静は悪影響を及ぼすことが分かってきたとのことで、安静(Rest)を、Optimal Loading(最適な負荷)に置き換えたPOLICEという概念が広まりつつあります。
つまり、ケガの処置としては患部の『安静』から『最適な負荷をかける』という風に考え方が変わってきています。
この流れでいうとなんとなく、最新の知見の方が正しいことを言っているように感じるので、どんな状況でも『動かした方が早く治る』と間違って誤解してしまうかもしれません。
ここが落とし穴です。
ではどう考えればよいのか?
2、適当な負荷とは?
ポイントは『最適な負荷』ということです。つまり負荷をかけすぎも良くないし、かけなさすぎも良くない、ということです。
最近の流れは、ケガに対して少しは動かすことも大事となってきているとお伝えしました。
なぜ動かした方が良いのかというと、ケガをすると組織が壊れます。
壊れた組織に最適な負荷をかけることで治癒に関連するタンパク質の生成が促進するということが分かってきたからです。
ですが、これを間違って解釈している方が少なくないです・・・
なんでもかんでも動かせば良いというわけではなく当たり前ですが、ケガなので患部をゴチャゴチャ動かせば治癒は遅くなります。
安静もダメ? 動かすのもダメ?
真逆のことを言っていますが、下のイラストのように考えると整理ができると思います。
つまり、キズがひどければやはりそれ相応の処置は必要だし、キズが小さければ放っておいても治る!
ということです。
捻挫だとしても、皮膚の中では血が出てしまうようなケガをしているのと同じです。
だから、捻挫でも安静にしすぎも動かしすぎも良くない、ほどほどが一番!
ということが結論です!
そして、どの程度がほどほどか?
捻挫の場合は実際に血が出ているわけではないので、判断材料は痛みです。
捻挫の場合の痛めた靭帯への『最適な負荷』は簡単に言えば、痛い使い方をしない!ということです。
当たり前のことを言ってしまっているのは分かっていますが、実はこれが捻挫を治すコツです!
『そんなこと言われなくても分かって』と思うかもしれませんが、捻挫をした場合に今のことを無視した行動を結構とってしまっていることがけっこうあります。
仮に、足が着けないほど痛ければ皆さんも諦めてしっかりと安静にしたり固定をすると思います。
だけど、こんなんことはありませんか??
捻挫の程度が軽い場合・・・
・テーピングなどをしながら多少痛くても我慢して動いちゃった方が逆に早く治ると思っている。
⇒損傷組織に負担をかけすぎ!
・走らなければ痛くないけど念のために大事な試合があるから週末に備えて学校を休ませよう・・・
⇒損傷組織を過保護にしすぎ!
結構多い間違った対処法だと思います。
早く治すためにも、捻挫を正確に評価してもらって患部にとって程よい固定をして痛みを感じにくい生活をする!
これが早く治すための秘訣です。
自分のケガや家族のケガ、そして試合が近づいている・・・などがあるとどうしても目先にとらわれて判断を間違えます。
本当に焦っているときこそ、今の管理方法が本当にあっているのか判断に迷った場合は信頼できるところで正しい判断をしてもらってください。
これが今回一番お伝えしたいことです!
3、患部以外にも治すべきところがある!
ケガをした3日後くらいからは、患部だけでなくその他の部分の二次的な負担も考える必要があります。
ケガをしてしまうと、少なからず足をかばった生活になります。そうなると、その他の部分の動きも悪くなります。
分かりやすい例でいうと、左足をかばった生活をすれば、左半身の筋や筋膜は緊張し、股関節などが硬くなってしまうなんてことが結構あります。
そうなると、ケガの痛みだけでなく硬くなってしまったことによる痛みも出てしまいます。
実際にケガ以外の部分をしっかりとケアすることで悪いところが少なくなって、痛みが軽くなることも良くあります。
(ただし、これはケガがマッサージなどで治ったわけではないので注意が必要!)
また前述の話に繋がりますが、左右が偏った使い方では当然ケガをした組織に良い刺激がかけられない(=治りが遅くなる)ことになります。
捻挫は病院や接骨院に行っても何もやってもらえない、と思っている方もみえるかもしれませんが結構いろいろ考えてやるべきことがたくさんあると思っていただければ嬉しいです!
(おまけ)
数年前のコロナの時に暇すぎて、ユーチューバーになろうと思って作った動画です…笑
(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
ヒマな方はぜひ見てくださいm(__)m
今回の内容は以上です。
当たり前の話になってしまいましが、接骨院でたくさんのケガの患者さんに対応していると、我流で治して結果長引いてしまっているなと感じる方がけっこういます。
(最初の処置を間違わなければもっと早く復帰できたのに・・・)
結局のところ、正しい病態の判断とそれに対する細かい管理が大事!という話でした。
当院では、LINEを24時間つながるようにしています。
ケガをした場合に、患部の状況と写メを送っていただければ、患部を直接見なくてもある程度は適切な指示ができます。
万が一の時には遠慮せず気軽にご相談ください!
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