『シュロス法とは?』側弯の話⑤|尾張旭市の接骨院「たち接骨院」


  • LINE 相談・予約可能
  • 毎週1回 21:30まで
  • 0527752700

    月・火・木・金 10:00~20:00
    水・土 10:00~15:00
    休診日 日曜・祝日

ご予約・相談

新着情報

『シュロス法とは?』側弯の話⑤

ブログ / 側弯症

こんにちは、たち接骨院の舘です。側弯の話しの第5弾をまとめました。

 

側弯治療を調べると情報がありすぎて、何が正しいのかわかりにくいと思います。

インターネットには科学的根拠のない民間療法もたくさんあり、側弯にとって大事な子供の時期を無駄にしてしまっている方も少なくありません。

 

そこで今回は当院で行っている側弯の保存療法のシュロス(Schroth)法がどのようなものか解説したいと思います。

 

 

 

 

 

 

目次です。

 

1,シュロス法ってなに?

2,日常生活の指導が盛りだくさん

3,日本でのシュロスの歴史

 

 

 

 
1、シュロス法ってなに?

側弯の保存療法を調べると、シュロス法というのが有名です。

シュロス法は日本ではあまり知られていませんが、たくさんの医学論文で効果が報告されている(エビデンスが認められている)、世界的にとても有名な側弯の運動療法です。

 

 

そもそもシュロス法とは、ドイツのシュロスさんという方によって始められた治療法です。

シュロスさん自身が側弯であったため独自に3次元的な運動療法を考案し、その方法を3世代にわたって受け継がれて現在では100年もの歴史がある治療法です。

 

 

ですので、ポッと出の民間療法とは歴史が違います。

側弯の治療は決して簡単な治療ではないため、長い歴史からブラッシュアップされたこの治療法は他に類を見ないものだと思います。

 

 

 

シュロス法は現在では3代目のDr. Hans Rudolf Weiss (Dr.ハンス ルドルフ ワイス)によって受け継がれています。

(左)整形外科医のDr.ハンスと、(右)その母であるクリスタ・レーナルト・シュロス(理学療法士)

 

 

 

 

 

昔のシュロス法は入院して運動を行うようなとても大変なものでしたが、Dr.ハンスによって現代版に改良されたシュロスベストプラクティスが考案されました。

(オールドシュロス:Schroth Best Practice JapanのHPからの引用)

 

古くからのシュロス法は上の写真のようにとても複雑なものでしたが改良されたシュロスベストプラクティスでは、だれでも簡単に行えるシンプルな運動になっています。

 

前回のブログでもまとめましたが側弯の運動にとって、背骨(椎間板)の負担を減らし続けることがとても重要です。

 

 

そのためには、特別な器具を使う運動ではなく自宅でも出来るようなセルフトレーニングが最適、このような方法によって入院ではなく学校に通いながらでも行える運動になりました。

 

(特別な道具を必要としない運動)

 

 

ちなみに・・・、当院で当院で行うシュロス法はDr.ハンスの方法をアレンジすることなくお伝えしています。

(忠実に行うことがとても大事で、思い付きで変にアレンジしてしまうことをしないこともポイントです)

 

 

 

 

2、日常生活指導が盛りだくさん

背骨の負担を減らし続けるために、いつでも簡単に行えるように運動が進化したと解説しました!

 

同じような理由で、負担を減らし続けるためにはトレーニングの時間だけでなく普段の生活時間もとても大事です!

そういった理由から、シュロスベストプラクティスでは運動と同じくらい日常生活指導にたくさんの時間を使って指導しています。

 

 

つまり日常生活では座る時間や立つ時間が長いため、座り方のコツなどを細かく指導をしています。

 

 

 

トレーニングの進め方としてはこのようなイメージで実施され、徐々にステップアップして運動をマスターしていただきます。

 

一見、右端の写真のように背骨をしっかりと動かした方が効果が高そうですが、その運動だけやるのでは不十分です。

その理由は普段の座り方からコツコツと負担を減らすことも運動と同じくらい大事だからです!

 

 

結論としては、そういったことがしっかりと出来るような運動プラグラムになっているのがシュロスベストプラクティスの特徴です!

 

 

 

 

3、日本でのシュロス法の歴史

この方法が日本でも行えるようになったのは、シュロスベストプラクティスジャパンの代表の石原知以子先生が娘の側弯に対して手術を受けさせたくない一心で何としても良くしたいといったことから始まります。

(左から石原先生、Dr.ハンス、白石先生、Dr.マキシム)

 

 

日本の側弯に対する標準治療では、側弯のカーブを減らすためには手術しかないとということに疑問を持ち単身でヨーロッパの側弯学会で勉強をすすめ運動療法の必要性を痛感したそうです。

 

そしてさらにリサーチを重ねた結果、エビデンスがありもっとも信頼でき効果があるのはシュロス法であると確信するも、オリジナルのシュロス法はとても複雑で簡単に運動を継続できるのもではないと…と感じていたところに、Dr.ハンスによって作られたシュロスベストプラクティスの存在を知りました。

 

 

それを知ってバイタリティのある石原先生は直接教えを乞うために、ドイツのDr.ハンスのクリニックを訪ね、たくさんの良い関係を結びSchroth Best Practice®とGensingen装具が日本に輸入されることとなりました。

 

現在、日本でこのシュロスセラピーが行えるのは、実際に当事者(側弯症の娘の母親)として何としても良くしたいという思いから本当に効果のある方法を長年かけて探してたどり着いたからです。

 

 

 

このエピソードからもこのシュロスベストプラクティスが、とても患者ファーストな方法であるということが伝われば幸いです!

 

 

 

今回のブログは以上です!

次回は、シュロス法がどんな方法なのかもう少し具体的なこともまとめてみたいと思います!

 

 

 

 

 

 

【側弯症関連ブログ】

 

その1 『側弯は早期発見が大事』

その2 『側弯の人が注意すべきこと』

その3 『軽い側弯は放置で良いの?』

その4 『側弯の正しいチェック方法』

その5 『シュロス法とは?』

その6 『シュロス法のやり方』

その7 『側弯と猫背の関係』

その8 『側弯と腰痛』

その9 『側弯運動の勘違い』

その10 『大人の側弯』

その11 『側弯と筋トレ』

その12 『座り方を極める』

その13 『カーブ悪化の予測』

番外編 『トレーニング風景(動画)』

 

患者さんやご家族の体験談(シュロス法や装具療法のクチコミ)はこちら!

 

 

 


尾張旭・名古屋市・(守山区、名東区)・瀬戸・長久手・日進

たち接骨院

広いトレーニングスペースで姿勢や歩行分析

トレーニング・エコー観察

特発性側弯症に対するシュロス法

たち接骨院のLINE公式アカウント

お気軽にご相談ください。

LINEからご予約も可能です。

ページトップへ戻る