『側弯と筋トレ』側弯の話⑪
ブログ / 側弯症
こんにちは、たち接骨院の舘です。
久しぶりに側弯についてのブログ、第11弾をまとめました。
側弯が発覚すると(特に子供の場合)、日本の標準的な治療ではカーブの経過観察を行います。その間は特にすることはなく、言ってしまえば放置状態で指をくわえて待っているしかないのが現状です。
しかしドイツ発祥のシュロス法(シュロス ベスト プラクティス)はカーブの改善を目指した方法です。
その方法は、
・どういったメカニズムで行われているのか?
・一般的な筋トレの考えとは何が違うのか?
『筋肉が増えればカーブが改善する』と思っている方は、間違えです!!
もしそう思って運動を取り組んでいる方は、このブログを必ず最後までお読みください。
目次
1、筋肉が弱いから曲がっているわけではない
2、背骨の個性と負担
1、筋肉が弱いから曲がっているわけではない
側弯症ははっきりと分からないことも多いですが、側弯を発症しやすい遺伝子が関連していることが報告されています。
まだまだ未知な部分も多いのが特発性側弯症ではありますが、間違いなく言えることは偏った体の使い方だけで側弯のカーブが起きることはないということです。
患者さんの中には『〇〇〇をしすぎたから、側弯になってしまった』というようなことを仰って来院されますが、基本的に日常生活の使い方だけで側弯が発症してしまうわけではありません。
(もしそうだとすれば、例えばボーリング選手なんかは全員側弯になってしまいます…)
つまり何が言いたいかというと、筋力不足だけが原因であれば筋トレすればカーブが治るかもしれませんが、そうではないということです。
『じゃあ、トレーニングが不要なの?』と思うかもしれませんが、それもまた違います!
次の項目でその辺りを、もう少し細かく解説します!
2、背骨の個性と負担
前述のように筋力不足が直接的な原因ではないと書きましたが、関係がないわけではありません。
側弯があることで偏った使い方になってしまうと結果的に筋力は落ちて、カーブの進行の手助けをしてしまいます。
分かりにくい話ですが、このように考えると整理できます!
側弯のカーブは、その方の(背骨の個性)×(背骨にかかる負担)でカーブの大きさで決まります。
※『背骨の個性』と表現しましたが、現在は遺伝子の影響のほかにも様々な原因が検討されています。側弯の方は人口の2~3%の割合で発症すると言われており、側弯になる方は背骨が側弯になるりやすい特徴があり、その特徴を持つ方の背骨のを個性と表現しました。
そして、背骨の個性に対してはトレーニングでどうすることもできませんが、背骨の負担を減らすことはトレーニングで可能です!
患者さんでもたまに勘違いしている方がいるのですが、筋力アップが目的になってしまい負担を減らすことをおろそかにしている方がいます。
とにかく大事なのは、背骨の負担を減らすこと
例えば、悪い例でいうと・・・
側弯の方でこんな座り方をしている方がみえると、トレーニング効果が台無しだと思ってしまいます。
いくら筋力がついても、これでは負担を減らしたうちに入りません。
くどいですが・・・
背骨の負担を減らすことが最大の目的だということです。
トレーニングをいくらがんばっても、日常生活を変えないと努力が水の泡です。
今回の内容は、トレーニングの考え方についておさらいしました!
具体的な話ではないのでつまらない話しなってしまったかもしれませんが、とても大事なことだと思いブログを作ってみました。
側弯におけるトレーニングに対する考え方をイメチェンしていただけると嬉しいです!
次回は、具体的な話、『座り方を極める!』という内容についてまとめます。
子供(学生)の場合は、ほとんどの時間を座って授業を受けます。単純に使う時間が長いものを変えた方が、負担を少なくすることができます。
次回の内容は、具体的な内容にしたいと思います!!
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪
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